ヨーロッパ・スイスのビックリな洗濯機事情。

こんにちはこんばんは、Amy(akane0109)です。
以前スイスに移住した時のカルチャーショックについてまとめた記事をUPしましたが、その中でもインパクトが強いのがスイスの洗濯機事情です。

私は現在7世帯(老夫婦が殆ど)が住んでいるスイスのアパートに住んでいますが、洗濯機を使用できる日は、2週間に1度(2日間が隔週)しか回ってきません。

スイスの街はインフラも整っていて、近代的なのになぜ洗濯機は未だに共有が多いのだろうか…。
でも人間の適用能力って凄くて、最近はもう慣れてきてしまいました(笑)子供がおらず二人分のみの洗濯量なのでまだやっていけています。
そんなスイスの洗濯事情について、今回は詳しく紹介していきたいと思います。
スイスの一般的なアパートは、共用洗濯室が地下にある。

スイスでは上記の画像のような、可愛らしい外窓がついた古いアパートが一般的です。
このタイプの物件は建設から50年以上経っているものが殆どで、100年経過している建物もザラにあります。しかしスイス人の国民性なのか、どんなに古いアパートでもきちんと手入れがされていて、外の壁も綺麗に塗られているため一見古いアパートには見えないのが特徴です。

古い建物をリノベーションをしながら、長く大切に使っている点はスイス人らしいですよね。日本だと新築にこだわる人が多いイメージです。
ただ全てのアパートが洗濯機が共有というわけではなく、築年数が浅いモダンな物件は世帯ごとに洗濯機が置かれている物件が多いです。
地下の洗濯室ってどうなってるの?
それでは私のアパートの地下室を見てみましょう。

私は日本でいう2階(スイスだと1階)に住んでいるのですが、重い洗濯物と洗剤を持って2階から地下を行き来するのが大変なのです…。次回引越しをする際は絶対洗濯機が部屋についている物件を探そうと心に決めています。

そもそもなんで部屋に洗濯機を置かないの?

このアパートだとそもそも洗濯機を置ける構造じゃないし、部屋に置くと洗濯機の音がうるさくて近所迷惑になるからだよ。

(でた、生活音にうるさいスイス人…。)
まあ、上の階の人の音が結構聞こえるもんね。

こちらが洗濯室。殆ど物が置かれておらず、いつもすっきりとしています。
ご近所さんは綺麗好きな人ばかりで、物を置きっぱなしにしていたり、汚く使用している人は今の所見たことがないので、ご近所さんに恵まれているのだと思います。

共有場所でマナーの悪い人がいたら、とてもストレスですよね。
天井には洗濯物が干せるようにワイヤーが張られています。

うちのアパートには乾燥機が置かれていないので、これもまたマイナスポイント…。まあ洗濯室の隣がボイラー室なので、干したらすぐ乾くんですけどね👍

また面白いのが、洗濯機を使用するときは、グリーンの専用の鍵を差し込まないと洗濯機が使用できない仕組みになっています。
グリーンの鍵は各世帯に配られていて、水道代と電気代を使用した分だけ各世帯ごとに請求がされます。この仕組みは他の古いアパートも同じなのかな…?
洗濯機の割り振りはアパートの住民たちで決める
私の今のアパートは隔週(2週間に1回、2日間)ですが、割り振りはアパートのオーナーではなく実際に住んでいる住民たちの間で決められます。
・曜日または日付で割り振る (週に1回 or 隔週 etc…)
・事前予約制。紙に自分が使用したい日を書き込んで使用する
・空いている時に自由に使う
一度「隔週ではなくて、週1に割り振りを変更しませんか?」とご近所さんに相談したことがあったのですが、他の住民は今の隔週で不満がないようで、覆りませんでした。笑
ヨーロッパの洗濯機の特徴

私のアパートにはスイス製のドラム式の洗濯機が1台置かれています。可もなく不可もなくといった性能です。
またスイス(ヨーロッパ)の洗濯機の大きな特徴は、ぬるま湯で洗濯をするという点です。温度設定は20度から、なんと95度まで設定が可能です。

日本の洗濯機は水洗いしかできないから、洋服の匂いが落ちない。涙
東京に旦那と住んでいた時に、旦那がいつもそう嘆いていました。確かに、ヨーロッパの人って日本人よりも体臭がキツいので、日本の洗濯機だと洗いが弱いと感じるのかもしれません。

洗濯モードは日本の洗濯機と同様に手洗いモード、ウールモードなど、何種類もあります。ただこの洗濯機は他のブランドに比べると、ボタンが少なくシンプルに見えます。
普段私は洋服を40度で洗い、タオルやベットのシーツは60度で洗って使い分けています。ニット系のものは、手洗いかウールモードで。
ちなみにスイス人女性は95度で下着を洗濯する、という噂を聞いたことがあるのですが、私はまだ95度モードを使用したことがありません…。日本人は元々体臭が気にならないですし、毎日洋服も変えるので、今のところ95度洗濯の必要性を感じたことがありません。
洗剤・柔軟剤は香り重視

洗剤と柔軟剤もスーパーに種類が沢山置かれていますが、特にこだわりはなく、いつも香りが控えめなものを選ぶようにしています。レノアもソフランも日本のお馴染みのブランドですよね。
そして今よく見てみたら、洗剤は色もの用だったことに今気づきました。(←今更)
洗濯物は色ごとに分けているし、まああまり大きな問題ではないでしょう!
またヨーロッパでは、定期的にカルゴン(Calgon)という硬水を軟化させるものを投入し、洗濯機内を定期的にお掃除しています。これをしないと、洗濯機内にカルキが溜まって故障の原因になってしまうんです。硬水、悩ましいです。

洗濯機は使い終わったら、軽くお掃除をする

共用なので、次に使用する方のために簡単にお掃除をします。洗剤入れの部分は取り外し、ブラシで軽く洗います。
ドアのパッキング部分もゴミが溜まっていないかチェックして、終了です。
私のアパートには、設備係(ファシリテーター)のおばあちゃんが下の階に住んでいるので、その他の細かいメンテナンスはおばあちゃんがやってくれています。
まとめ
スイスの洗濯機事情、いかがでしたでしょうか。日本人にとっては結構びっくりする内容が多かったのではないかと思います。
洗濯機の共有は不便ではありますが、アパートの住民たちがみんな親切な人ばかりなのでそれだけが救いです。
次に引っ越す際は、洗濯機が部屋にある物件を選びたい。