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【スイスの電車】割引チケットやトラベルパスでお得に観光する方法(ドイツ語圏)

Amy

こんにちは、こんばんは。Amy(akane0109)です。

スイスの電車はグリーン車のように広々していて、スイスに移住したばかりの時はその快適さに感動したのを覚えています。(その分値段は高いですが…汗)

スイスの電車のチケットはいくつか種類があり、私も最初は買い方・使い方が全くわからず、当時は旦那に任せっきりでした。今回はスイスの電車の利用方法、チケットについて詳しく説明していきたいと思います。

どちらかというと、短期間滞在される観光の方向けの情報です。スイスに旅行を考えている方の参考になれば嬉しいです。

スイスの電車について簡単に説明

スイスの国土は九州ぐらいの小さな国なのですが、国内には電車(Zug)やトラム、登山鉄道が張り巡らされていて、電車だけでも主要の観光地にアクセスが可能です。

また隣国のフランスやドイツ、イタリアなどにも電車でアクセスできるため、飛行機に乗らなくても国境越えできる点がスイスの電車のメリットだと思います。

スイスの国鉄 SBB CFF FFS

スイスの国鉄はSBB CFF FFSという会社で、地元の人たちからは通称エスベーベー(SBB)と呼ばれています。また鉄道会社はSBBだけではなく、住んでいる地域によって私鉄の電車も通っています。

まずはSBBアプリをダウンロード

電車の時刻表を確認したり、勿論チケットの購入もできるのでまずは携帯にアプリをダウンロードして、会員登録をしましょう。旅行の際にこのアプリは必須です。

アプリについての説明はこちら(英独仏伊):https://www.sbb.ch/de/fahrplan/mobile-fahrplaene/sbb-mobile.html

チケットについての説明

https://www.myswitzerland.com/ja/planning/transport/tickets-public-transport/

スイスに短期滞在(1ヶ月以内)する方が購入するチケットは、以下の3つがおすすめです。

チケット名有効期間金額 ※大人料金
Swiss half-fare card(ハーフフェアカード)1ヶ月120CHF(2等)
Swiss Travel Pass: 乗り放題パス連続した日に利用
3日/4日/6日/8日/15日間
3日間だと232CHF(2等)
Swiss Travel Pass フレックス: 乗り放題パス1ヶ月間の任意の
3日/4日/6日/8日/15日間
3日間だと267CHF(2等)

16歳までのお子さんは親のパスがあれば無料

パスを取得した親と同行するお子さん(6歳〜16歳)は親と同じ種類・内容のパスとして使用できる 「スイスファミリーカード」を無料でもらえます。同行する親のパス購入時に申請が必要です。

これは余談になりますが、スイスの電車の正規料金はびっくりするぐらい高いため、現地の人は年間のハーフフェアカード(Swiss half-fare card)というチケットの金額が半額になるカードを予め購入(年間185フラン 約22,000円)して、半額の金額で乗車をしています。

正規金額で購入している現地の人は、ほぼいないと言っても過言ではありません。

Amy
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ちなみに現地のスイス人は、ハーフフェアカードのことを、Halbtax/ハルプタックスと呼んでいます。

それでは上記の3つのチケットについて、それぞれ詳しく説明していきたいと思います。

Swiss half-fare card (Halbtax/ハルプタックス)

こちらのチケットは、現地のスイス人が利用しているハーフフェアカード(Halbtax/ハルプタックス)の1ヶ月バージョンになります。観光客用のため、現地の人は購入できません。

都度必要な時にアプリ上で半額運賃でチケットを購入するため、とても使い勝手の良いチケットです。旅程によっては、スイストラベルパスよりもハーフフェアカードの方が安くなることがあります。

ハーフフェアカードは、下記のオンラインサイトでeチケットを事前購入をするか、スイスに着いてから、主要駅の窓口でも購入が可能です。

ハーフフェアカードオンライン購入ページ

販売元STC(スイストラベルセンター):

https://www.myswitzerland.com/ja/planning/transport/tickets-public-transport/swiss-half-fare-card/

またHalf-fare cardの良いところは、早割り切符(Supersaver Ticket)との組み合わせで、更に割引率の高いチケットを購入できる可能性があります。下記で説明します。

Swiss half-fare card+早割り切符(Supersaver Ticket)の仕組み

当日にチケットを購入すると、Half-fare cardのみの金額になりますが、予定の数日前にチケットを購入すると、更に早割り切符(Supersaver Ticket)のチケットを購入できる可能性があります。

下記の画面の右側に、黒い「%」のマークがついているものと、ついていない電車があるのが見えるでしょうか。この黒い「%」がついている電車は、更に早割り切符(Supersaver Ticket)の値段が適用されています。

早割り切符(Supersaver Ticket)を購入するとどのぐらいの割引になるのか、正規料金とハーフフェアカードと一緒に比較してみました。

例)ベルンからチューリッヒ 片道料金の比較

正規フル料金51CH
Swiss half-fare card (Halbtax/ハルプタックス)25.5CH
Swiss half-fare card (Halbtax/ハルプタックス)早割り切符(Supersaver Ticket)18-20CH

この料金の差を見ると、正規金額で乗車することが馬鹿馬鹿しくなってしまいますよね…。物価の高いスイスでは、こういった割引制度を上手く利用することがポイントになります。

また早割り切符(Supersaver Ticket)には注意点があり、チケットを購入したらその電車に必ず乗らなければいけません。乗り遅れたり、1本前の電車には乗れないためご注意ください。

Swiss Travel Pass: 乗り放題パス

利用中は、スイス国鉄(SBB)や公共交通機関が乗り放題になります。トラベルパスには連続した日程で利用する「連続タイプ」と次に説明する「フレックスタイプ」があります。

トラベルパスの良いところ

電車だけでなく、500以上の美術館・博物館が無料入場

リギ 、シュタンザーホルンシュトースへの山岳交通はチケットに含まれていますが、その他の登山鉄道はトラベルパスに含まれていません。

50%OFFの料金で別途チケットが必要です。

Swiss Travel Pass(連続タイプ)

下記の希望の日数を選び、連続して集中的に観光をする方におすすめです。

2等1等
3日間CHF 232CHF 369
4日間CHF 281CHF 447
6日間CHF 359CHF 570
8日間CHF 389CHF 617
15日間CHF 429CHF 675
連続タイプ(大人料金)

Swiss Travel Pass(連続タイプ)のオンライン購入はこちら

販売元STC(スイストラベルセンター):https://www.myswitzerland.com/ja/planning/transport/tickets-public-transport/swiss-travel-pass/

Swiss Travel Pass(フレックスタイプ)

連続タイプと異なりフレックスタイプは、1カ月間の有効期間内で使用する日を自由に選択できるよりフレキシブルなパスです。連続タイプよりも少し値段が高くなります

2等1等
3日(1ヶ月内)CHF 267CHF 424
4日(1ヶ月内)CHF 323CHF 514
6日(1ヶ月内)CHF 384CHF 610
8日(1ヶ月内)CHF 409CHF 649
15日(1ヶ月内)CHF 449CHF 706

Swiss Travel Pass(フレックスタイプ)のオンライン購入はこちら

販売元STC(スイストラベルセンター):https://rail.myswitzerland.com/#/ja/product/swissFlexiPass

結局どのチケットがいいの?

細かく説明をしましたが、結局どれがいいのか選ぶのが難しいですよね。

旅行のスケジュールとどこに行きたいのかにもよると思いますので、まずはスケジュールを立てた後に、行きたい場所にかかる交通費を正規金額(フルプライス)で算出して、どのチケットが一番旅程にあっているか、お得かを比べて見るとわかりやすいかなと思います。

ハーフフェアカードに向いている方

  • ユングフラウ鉄道に乗りたい(50%OFFで乗れるため)
  • スイスで博物館や美術館にあまり行く予定はない
  • 毎日、長距離移動はしたくない
  • 旅程はもう組んでいて、早割り切符(Supersaver Ticket)が買える状態である

トラベルパスに向いている方

  • 毎日電車に乗って長距離移動を考えている、移動が苦ではない。
  • スイスの博物館や美術館もちゃんと見たい
  • 細かくスケジュール決めをしておらず、その時に行きたい場所に行きたい
  • 登山鉄道にはあまり乗らない(パスとは別でチケットが必要のため)

豆知識:スイスの電車の混み具合と席のクラスについて

2等席でこの広さです!快適すぎます。

東京の朝の通勤電車は押し潰されて呼吸ができないほどの満員電車ですが、スイスではそういった状況はまず起こりません。

人口が日本の10分の1ぐらいなので(800万人)、スイスでは朝の通勤ラッシュ時間でも普通に席に座れることが多いです。(たまに座れないこともありますが)

席のクラスは1等と2等があります。

上記の写真が2等席になりますが、肘掛けもあってテーブルもあるため、私はいつも2等席で十分快適で、今まで1等席を利用したことがありません。笑

どうしても確実に座りたい時、静かな車両にいたい時は1等席がいいかと思います。旅行の記念に一度1等席を利用してみるのも、いい体験になりそうですね。

まとめ

スイスの電車、いかがでしたでしょうか。料金はスイス価格で始めはびっくりしましたが、車窓から見えるスイスの景色はとても素敵で、番組の「世界の車窓から」のような景色が体験できます。

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ABOUT ME
Amy
Amy
横浜育ちの32歳
スイス🇨🇭ドイツ語圏に21年から住んでいます。Amyです。

ドイツ語さっぱりの日本人が結婚を機にスイスに移住。
カルチャーショックを受けながらも田舎町で生存中。
スイス・ヨーロッパ生活の暮らしの情報を発信しています。

20代の時は恐ろしいフットワークの軽さでフィリピン留学、AUSワーホリ、アメリカオペアを経験。

一番好きな国は、実はフランス。

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