【国際結婚の苗字問題】日本の苗字を変更する?しない?(スイスの場合)

こんにちはこんばんは、Amy(akane0109)です。
コロナ禍の2021年。国際遠距離恋愛を避けるために、流れるままに国際結婚をしたのですが、国際結婚の際に決断しなければいけないのは、自分の苗字をどうするかという問題。
変更するにも時間と労力がかかりますし、将来子供が生まれた時のことを考えたりすると、慎重に決めなければいけません。スイスでは夫婦別姓が認められていますが、外国人の私たちはどのような選択を取ればいいのでしょうか。
私は旦那と長らく揉めた結果(笑)、スイスでも日本でも旦那の姓に変更したのですが、その選択を取った理由やメリット・デメリットを紹介したいと思います。
スイスでは、この4パターンが考えられます。
私はスイス人とスイスで婚姻をし、生活の拠点はスイスにあります。考えられる姓変更の選択肢は下記の4つでした。
私が山田で、旦那がフェデラーという苗字と仮定して説明します。

スイスで一番の有名人、ロジャー・フェデラー(スイス出身のテニスプレーヤー)さんから苗字を取っています。
- 夫婦完全別姓
- スイスでも日本でも、妻は山田のまま
- スイス・日本ともに旦那の姓に変更 ⇦私はこれを選択
- スイスでも日本でも、妻がフェデラーの苗字になる
- スイスでは旦那の姓を名乗り、日本の戸籍の姓は旧姓のまま ⇦一番多い印象
- 妻はスイスではフェデラーの苗字になり、日本では山田の苗字のまま
- 旦那が妻の姓になる
- 旦那(フェデラー)が山田の苗字になる
- ※日本では通称名を登録し旦那が私の日本姓を名乗る
- 旦那(フェデラー)が山田の苗字になる
※スイスでは以前、複合姓(例 Yamada-Federer)も選択することができましたが、法律が変わり2023年時点では複合姓が廃止となっています。
❶の夫婦完全別姓は、外国人の私たちにはあまりメリットがないため、選択している人は少ないです。
私の周りでは、❸のスイスでは旦那の苗字、日本では旧姓のままの方法を取っている友人が多く、私も最初はこの方法を取るつもりでした。
スイスでは旦那のスイスの姓を名乗った方が生活がしやすく(この理由については下記で説明します。)、日本の姓は旧姓のままにしておけば、日本の銀行口座や免許証の名義変更の手続きをする必要がなくなるため、まさにいいとこ取りの手段になります。
しかし、旦那は下記の考え方を持っていたため、最終的には私が折れ、❷を選択することとなります。笑
旦那は家族全員(将来の子供も含め)の苗字を統一したかった。
私の日本の旧姓はかなり珍しい苗字で、戦国武将に登場するような苗字です。人と被らないし、日本人からも「かっこいい苗字だね」と言われていて、かなり気に入っていました(笑)
それもあって、日本の苗字は旧姓のままにしておきたかったのですが、

家族(将来の子供も含め)はみんな同じ苗字で統一するべき!Amyが嫌なら、僕がAmyの苗字になる。
(日本に将来住むなら、通名(通称名)を使って妻の苗字を名乗る)
と旦那が譲らず…。かといって、旦那が私の戦国武将のような苗字を名乗ることにも違和感があったため、最終的には折れて、私の日本の苗字も旦那の苗字に変更することに…。
将来的には日本ではなく、スイスを拠点に生活することになりそうだったので、それだったら旦那がわざわざ日本の苗字になるメリットはないなと思いました。
日本の苗字を旧姓のままにしていると、何が起こるのか。
手続きが面倒なため、日本の苗字は旧姓のままにしている方が多いのですが、その場合のメリット・デメリットについてまとめてみました。
どちらが正解というわけではなく、人によってケースバイケースと言えます。
日本の姓を旧姓のままにしておくメリット
- 日本の銀行口座や免許証、パスポートなど、名義変更する手間が省ける
結婚する際に一番面倒な手続きがこれですよね。国際結婚でスイスで婚姻した場合は、日本の苗字も変更するかどうかは任意なので、日本では旧姓をキープする方が私の周りでは多いです。
またあまり大きな声では言えないのですが、スイスは離婚率が50%と非常に高く、離婚する可能性も踏まえて日本の戸籍上の苗字は変えなかったと言っている友人もいます。笑
- 日本に届け出る書類は婚姻届のみで、「外国人との婚姻による氏の変更届」の提出が不要
日本の苗字も旦那の姓に変更したい場合は、「外国人との婚姻による氏の変更届」を婚姻届とは別に提出をしなければいけません。日本の姓を旧姓のままでキープするのであれば、この作業は不要になります。
※婚姻届を提出しただけでは、日本の苗字は変わりません。
「外国人との婚姻による氏の変更届」のフォーマット
※テンプレート内容が今後変更される可能性もあるので、提出先の市区町村のサイトでもフォーマットの確認をされることをお勧めします。
日本の姓を旧姓のままにしておくデメリット
- 将来生まれる子供のアイデンティティーが2つになってしまう
なぜこのようなことが発生してしまうのか。それは日本の戸籍のシステムが関係しています。
外国籍の旦那は日本の戸籍を持つことができないため、将来子供が生まれた際は、奥さんの戸籍の下に子供が追加される形になります。
ということは、子供は日本では自動的に妻の苗字(旧姓)になるので、子供の苗字は日本では山田、スイスではフェデラーと2つの苗字を持つことになります。
ハーフの子たちはこの2つの苗字を持つことで、身分証明の際に結構苦労をするみたいです。

スイスと日本で子供の苗字が変わってしまうなんて、変だよ〜。
確かに子供のことを考えると、旦那の言っていることは一理あるかなと思います。
スイスで旦那の姓を名乗るメリット
上記では日本での姓を変えるか、変えないかについてお話ししましたが、スイスではスイス人の旦那の姓を名乗ることが殆どです。
求人に応募する時、アパートの物件に申し込む時に圧倒的に有利
外国人がスイスで暮らすことは、簡単ではありません。スイスは九州ぐらいの小さな国土で、保守的な考えの人もまだまだ多いです。
旦那のスイスの苗字を名乗るだけで、現地のスイス人はとても親近感を持ってくれるようで、語学学校の先生も私の苗字を見た際に「あ、あなたの旦那さんはスイス人なのね〜♪」と言ってくれました。
(旦那の苗字は、いわゆるスイスの田中のような、スイスで多い苗字です。笑)
スイスに生活基盤がある私にとっては、旦那のスイスの姓を名乗ることで安心して生活ができている気がします。
スイスの苗字に変更してちょっと後悔したこと
あまり大したことはないのですが…。旦那の苗字がローマ字であることから起きる問題です。
日本の戸籍の苗字も旦那の苗字に変えたことで、日本の銀行口座や免許証の苗字も変わったのですが、その苗字がローマ字ではなくカタカナで表記されていて、カタカナだとちょっとダサいんですよね(笑)
フェデラー 花子
みたいな。笑
日本の苗字も旦那さんの苗字に変更する場合は、この点にご注意ください。
まとめ
国際結婚をする際の、苗字の変更問題については誰しもが悩む問題で、人によってケースバイケースかと思います。
子供の苗字を全て統一したいのか、生活基盤は日本なのか、それとも海外なのか…。
私の判断も今の段階では正しかったのかどうかはわからないのですが、今は特に後悔はしていません。(名義変更手続きはすごく面倒ですが…)
悩んでいるどなたかの判断材料になれば嬉しいです☺︎