スイスでは何語を話すの?4つの公用語について解説。英語は通じる?

こんにちはこんばんは、Amyです。
スイスに移住したことを友人に話すと、必ず聞かれるのが「スイスって何語を話すの?」という質問。
スイスの言語について話し始めるとかなり深くなるのですが、今回はじっくり解説したいと思います。
Q. スイスの公用語は何語?

画像提供:https://victoriafernandez.me/
A. 答えは下記の4つの言語です。
スイスの公用語 | 話者の割合 |
(スイス)ドイツ語 | (62.6%) |
フランス語 | (22.9%) |
イタリア語 | (8.2%) |
ロマンシュ語(レート・ロマンシュ語) | (0.5%) |
スイスはフランス、ドイツ、オーストリア、イタリアに囲まれている地形から、上記の言語が公用語となっています。長野県のように他県(国)に囲まれていて、海に面していない国になります。
ちなみにロマンシュ語については、現在はわずか数万人の話者しかおらず、私も今までにロマンシュ語話者の方に出会ったことはありません。
外国人移住者を悩ますスイスドイツ語とは
スイスドイツ語については前回のこの記事でも触れています。[kanren postid=”4043″]
まず、スイスで話されているイタリア語とフランス語については、本国のイタリアとフランスで話されている言葉とほとんど大差がないそうで、イタリア人ともフランス人とも問題なくコミュニケーションを取ることができます。
しかし問題なのは、スイスのドイツ語圏で話されているスイスドイツ語。
ネイティブのドイツ語スピーカーでも分からない、スイスドイツ語
※以下 ドイツ人が話すドイツ語は標準ドイツ語、スイス人が話すドイツ語はスイスドイツ語と表記します。
スイスドイツ語は、ドイツやオーストリアの標準ドイツ語とは発音や語彙がかなり異なり、ドイツ・オーストリア両国のドイツ語話者ですら理解が困難だと言われています。
現に、私の友人の旦那さんはドイツ人ですが、始めはスイス人が何を言っているのか全くわからなかったと言っていました。笑
下記の動画はスイス人がスイスドイツ語で話している動画になりますが、標準ドイツ語とスイスドイツ語の字幕が同時に表示されているので、違いがとても分かり易いと思います。
スイスドイツ語はウムラウトが多いのと、使用している語彙がそもそも全く違ったりします。物凄くクセの強いドイツ語、と言ったところでしょうか。笑
そこまで違うのなら、スイスドイツ語じゃなくて、スイス語と呼ぶべきでは…
…って思いますよね?
しかしスイスのドイツ語圏の新聞や書籍は普通に標準ドイツ語で書かれていて、スイス人は小学校では普通に標準ドイツ語で授業を受けているのです。
そう、スイス人は読み物は標準ドイツ語で、話し言葉がスイスドイツ語なんです(笑)
勿論標準語もわかっているけど、でもスイスドイツ語で話しているということです。
なんて面倒臭い国に嫁いでしまったんだ…(こら)
ドイツ語を勉強する人は、スイスドイツ語も一応ドイツ語がベースなので、まずは標準ドイツ語から勉強を始めて、それからスイスドイツ語を勉強する流れが一般的です。
私は今標準ドイツ語を勉強していますが、外に出ると聞こえてくるのはスイスドイツ語なので、スイス人が何を言っているのか分からず(一部聞き取れる単語もありますが)、勉強の成果を自分で実感しづらい点が大変だなと感じます。
そしてスイスドイツ語にも更に地域によって方言が…
旦那はチューリッヒ出身でチューリッヒドイツ語を話しますが、私が今住んでいるベルンはベルンドイツ語の地域なので、挨拶の言葉からもう違います。
日本も地域によって方言がありますが、それと一緒ですね。
日本語 | ベルンドイツ語 | チューリッヒドイツ語 | 標準ドイツ語 |
---|---|---|---|
こんにちは | Grüessech | Grüezi | Guten Tag |
ありがとう | Merci | Merci | Danke |
スイスは英語は通じるのか
答えはYESです。
スイスでも、若い時から英語を習得するのは非常に重要だと考えられていて、大学院では基本的に英語で授業が進められるそうです。
また公用語が4か国語あるため、スイス人同士でも英語で会話をする不思議なシチュエーションが発生します。同じ国籍同士なのに面白いですよね。笑
観光地や大都市部分(チューリッヒやジュネーブなど)に住んでいるスイス人は基本的に英語を話せる方が多いです。ローカルのエリアだと若い人は話せるが、50代以上の方は英語が話せない方が多い印象です。
まとめ
スイスは九州程度の国土でとても小さい国なのですが、言語が結構複雑ですよね。住む地域によって街の雰囲気も全然異なります。
国内旅行でも、イタリアやフランスに行ったような気分になれるのがスイスの面白いところ。
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